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16- D- 0331 201 6 年 7 月 2 9 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
株式会社福井銀行
(証券コード:8362)【据置】
長期発行体格付 A− 格付の見通し 安定的 ■ 格付事由
(1) 福井県福井市に本店を置く資金量 2.2 兆円の地方銀行。福井県のリーディングバンクで県内シェアは預金 (ゆうちょ銀行除く)35%、貸出 37%とトップを維持している。地元金融マーケットにおける堅固な事 業基盤と比較的良好な資本充実度などが格付を支えている一方、収益力の低さと与信費用の変動リスクが 小さくない点などが格付を制約している。今後は、中小企業向け融資の増強などを通じて、収益力の維持、 向上を図っていけるか、大口融資先で抱える信用リスクを適切にコントロールし、与信費用の抑制を持続 していけるかが、格付上の注目ポイントである。
(2) ROA (コア業務純益ベース)は 16/ 3 期 0.25%と基礎的な収益性は低い。預かり資産販売や為替関連業務 の手数料などが比較的安定した収益源となっているが、預貸金利回り差の縮小を背景に資金利益が落ち込 んでいるため、コア業務純益は 16/ 3 期60 億円と前期比 17 億円減少した。顧客階層別の営業展開や営業 店の裁量拡大などの効果もあり、中小企業向け貸出残高の増加基調が定着しつつあるほか、広告戦略など が奏功して、利幅の厚い個人向けカードローンの販売が好調である。しかし、日銀のマイナス金利政策の 導入で市場金利が一段と低下するなか、資産積み上げに伴う増収効果は、預貸金利回り差の縮小に伴う減 収効果で相殺され、コア業務純益の減少基調が今後も続く可能性がある。
(3) 金融再生法開示債権比率は 2%台と低く、要注意先債権が総与信に占める割合も抑制されている。足元の 与信費用は、倒産件数の低位推移などを背景に落ち着いている。近年の審査体制の見直しや保守的な引当 方法の採用などは今後の与信費用の低減に結びつく取り組みと J C R はみている。しかし、特定の取引先 に対する与信の集中度は高く、業況に注意を要する大口先も散見される。個別融資先の業績次第では与信 費用が想定外に膨らむ可能性がある。
(4) 有価証券運用では、外貨建外債や投資信託の残高を増やしており、市場部門全体のリスク量は拡大傾向に ある。現状のリスク量は、商品特性に応じたポジション枠の設定、bpv での管理、ストレステストの活用 などによって問題の無い水準にコントロールされているとみているが、投資対象の多角化を進めるなか、 リスクと資本のバランスを維持していくことが重要である。
(5) 連結コア資本比率は 16 年3 月末10. 6%。コア資本のなかには、バーゼルⅢの導入などを受けて償還のイ ンセンティブが高まっている優先出資証券などが含まれるが、こうした項目を除いてみても、J C Rが中核 的と評価する資本は、格付「 A - 」の地域金融機関のなかで遜色の無い水準が保たれている。もっとも、 中小企業向け融資の増強などリスク性資産を積み上げていくなか、リスク・アセットの拡大に見合う資本 を確保していくことが課題である。
(担当)松村 省三・木谷 道哉 ■ 格付対象
発行体:株式会社福井銀行 【据置】
対象 格付 見通し
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格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2016 年 7 月 27 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:松村 省三
主任格付アナリスト:松村 省三
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類
と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「銀行等」(2014 年 5 月 8 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 株式会社福井銀行
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ
スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則
17g-7(a)項に基づく開示の対象となる場合、当該開示はJ C Rのホームページの“ Rating Information” (http: / / www. jcr. co. jp/ english/ top_cont/ rat_info01. php)
に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先